2023/01/20 13:07


『極贅』サービス責任者の加藤です。

今回は、極贅ハンバーグのキモと言える「鹿児島黒牛」に会いに行く旅へ。


実際に口にする最終形態の「食肉」になるまでに、人と牛、鹿児島の豊かな自然がそれぞれつながって、鹿児島黒牛の素晴らしいブランドが創り上げられていることがわかりました。


いざ和牛の聖地、鹿児島へ

鹿児島空港へ到着! 

穏やかな空と、大地からふわっと薫ってくるような、鹿児島のどこか懐かしい空気感に迎え入れられた感じがしました。


というのも、実は私の妻が鹿児島出身。
なので、鹿児島は「第2の故郷」とも言えるんです。


最初に向かったのが、鹿児島県肝属郡肝付町(きもつきちょう)。
大隅半島の東部、鹿児島空港から車で1時間ほど走ったところにある「JA鹿児島 きもつき」です。


ここを訪れた理由として、JAきもつきが「黒毛和牛のメッカ」のような場所であるから。


鹿児島黒牛は、全国の和牛王座を決定する「全国和牛能力共進会」で総合優勝を獲得し、”全国和牛チャンピオン”に輝いた名誉ある和牛です。


その全国大会に出場するために、まずは鹿児島県内で地区予選が行われますが、そのレベルの高さは全国でも一番なのではないかと思います。 

その中で、鹿児島黒牛のレベルをより高めるため、県内の各畜産農家を取りまとめるJAの役割は大きいと言えます。


ここでお話を伺ったのが、JAしもつき畜産部の下永吉さん。


(牛舎の前で少し緊張気味の私と、穏やかな表情の下永吉さん)


JAきもつきの畜産部では、主に家畜市場の運営を行っています。 月3回の競りが開催されており、安定した品質と価格で鹿児島黒牛を供給できるようしっかりと管理されています。

また、繁殖農家への技術指導も行っているとのことで、鹿児島全体で育んでいく体制が出来上がっていることには驚きました。



そもそも、鹿児島黒牛とは?


「鹿児島黒牛」は、いわゆる”黒毛和牛”。


国産牛は、基本的に日本で飼育・加工された牛のこと。
和牛も国産牛の仲間と言えますが、なぜ呼び方が異なるのでしょうか。


実は、日本で現在和牛を名乗れるのは「黒毛和種、赤毛和種、短角和種、無角和種」の4種だけ。

その中でも、鹿児島黒牛は黒毛和種にあたり、全国の黒毛和種のうちおよそ2割が鹿児島県で育てられているそうです。


つまり、鹿児島黒牛はまさに”キング・オブ・和牛”!


その味は、満遍なく入ったきめ細やかな霜降り、まろやかにとろける食感とコクが特長です。
その中でも特筆すべきは、肉を焼いたときに漂う「和牛香(わぎゅうこう)」と呼ばれる肉特有の馥郁とした香り。他のお肉を焼いた時とは異なる、和牛だけが持つ甘くふくよかな香り成分が元となるそうです。 

和牛香を余すことなく楽しむには、やはり焼肉やステーキなどお肉を単体で召し上がっていただくのが一番よいのだといいます。



鹿児島県の温暖な気候と大地、人が育てた”宝”


日本では、幕末から明治維新にかけて本格的に肉食文化が幕を開けたといわれています。


鹿児島でも、当時「羽島(はしま)牛」「加世田(かせだ)牛」「種子島(たねがしま)牛」などの在来種がいました。

これらの牛を、先人たちが改良に改良を重ねて生まれたのが現在の鹿児島黒牛です。


美味しい肉用牛を育てるためには、ストレスのない環境で美味しい餌を与えることが重要。 

鹿児島の牛たちも、畜産農家さんの愛情をたっぷり受けながら大切に育てられています。


また、鹿児島と聞くと温暖なイメージがあると思いますが、実は県北部では冬場に氷点下まで冷え込む地域もあるのだとか。 

そのような寒暖差の大きい地域では、ゆっくりじっくりと牛が大きく育つという特性があるそうです。



「全国和牛チャンピオン」とは?

全国の和牛王座を決定する「全国和牛能力共進会」は、全国の優秀な和牛を5年に一度、一堂に集めて改良の成果やその優秀性を競う大会です。

2022年10月、地元鹿児島で開催された「第12回全国和牛能力共進会」では、鹿児島黒牛は9部門中6部門で農林水産大臣賞を受賞、さらに種牛の部では最高賞の内閣総理大臣賞を受賞する快挙を成し遂げました。

 前回大会の総合優勝から二連覇を達成し、名実ともに”日本一”の称号を得た名誉ある和牛です。


(参照:鹿児島県ホームページ)


こんなにも鹿児島黒牛が”強い”理由は、各種勉強会などのJAや地域のサポートが手厚いということ。

まさに「チーム鹿児島」で鹿児島黒牛のブランドを守っていくという団結力が、日本一の結果につながったと言えます。


(参照:鹿児島県ホームページ)

こちらのブログでも詳しくご紹介しています。



畜産農家の方々と消費者のかけ橋に

最後に、JAきもつき・肥育牛センターの坂元さんに伺った話が印象的でした。

「畜産農家は、ただ目の前にいる牛たちのために日夜努力と愛情を惜しまず世話をしています。 

ですが、いざ出荷されてしまうと、その先の流通には一切携わることはできず、どうやってお客さんの手元に届き、どのように食べてもらっているか知らなかったんです。


 しかし、今回こうして実際に会いに来てくださったことで、私たちが大切に育てた牛たちが、適正な価格で、かつ最高の状態でお客さんに味わっていただけると知り、本当に嬉しく思います。」


極贅ハンバーグが出来上がるまでに、様々なつくり手の方々の努力や想いが紡がれているのだと、改めて実感できた鹿児島の旅でした。


この想いも含めて、ぜひ極贅ハンバーグをお楽しみいただけたら幸いです。


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