2023/01/20 16:46
今回は、極贅ハンバーグに使用している「鹿児島黒牛」が”和牛日本一”と言われる所以についてご紹介したいと思います。
これを読んだら、買い物時もご家庭でも、和牛博士と呼ばれること間違いなしです!
和牛と国産牛、その違いは?
「鹿児島黒牛」は、いわゆる”黒毛和牛”。
国産牛とどう違うのかご存じでしょうか。
なんとなく「日本で育てられた牛」というイメージはあるけれども、詳しい定義を知らない方もいらっしゃると思います。
国産牛は、基本的に日本で飼育・加工された牛のことで、外国で飼育した牛を輸入し、日本で飼育・加工した場合も国産牛として表示が可能です。
では、和牛はというと「日本の特定在来種をもとに作られた食肉専用の牛」という品種を指します。
大きな分類で見ると、和牛は国産牛の仲間ということになりますが、牛肉の中で最も優れた品質を持っているのが和牛であるため、和牛を国産牛と表示することはまずありません。
そして、日本で現在和牛を名乗れるのは「黒毛和種、赤毛和種、短角和種、無角和種」の4種だけ。
その中でも、鹿児島黒牛は黒毛和種にあたり、全国の黒毛和種のうち約20%が鹿児島県で育てられているそうです。 2位以下の宮崎県、北海道が約11%というから、その差は歴然。
つまり、鹿児島黒牛は”キング・オブ・和牛”と言えます!
「全国和牛チャンピオン」とは?
(参照:鹿児島県ホームページ)
全国の和牛王座を決定する「全国和牛能力共進会」は、全国の優秀な和牛を5年に一度、一堂に集めて改良の成果やその優秀性を競う大会です。
2022年10月、地元鹿児島で開催された「第12回全国和牛能力共進会」では、鹿児島黒牛は9部門中6部門で農林水産大臣賞を受賞、さらに種牛の部では最高賞の内閣総理大臣賞を受賞する快挙を成し遂げました。
(参照:鹿児島県ホームページ)
この大会では、肉質はもちろん雌牛の身体の美しさを競ったり、次世代に受け継ぐべき遺伝的能力と肥育技術についての審査も実施されます。
(参照:鹿児島県ホームページ)
見た目の美しさだけでなく、強健な肉体を生み出すための血統、そしていかに質の高い肉と脂肪の質を育めるかという肥育環境・技術についても厳しい審査基準のもと評価されます。
他にも、「高校および農業大学校」の部門があるように、将来の畜産の担い手育成にも力を注いでいることがわかります。
このように、今ある和牛資源だけでなく、将来の和牛育成と改良を担保するための重要な取り組みとして、この大会は大きな役割を担っていると言えます。
”オール鹿児島”で勝ち取った、日本一の称号
(参照:鹿児島県ホームページ)
なぜこんなにも鹿児島黒牛が”強い”のかというと、県内で畜産農家の方々を取りまとめるネットワークが充実していることも大きな勝因の一つとされています。
牛と一言でいっても、いくつか種類があるのをご存じでしょうか。
まずは繁殖牛。
その名の通り、子どもを産むために飼育されている母牛のことです。
今回の大会で1位を獲得した「繁殖雌牛群」でもわかるように、素晴らしい肉質を持つ牛を安定的に産むため、繁殖牛として求められる基本的な能力を審査されています。
つまり、「健康な母牛」の存在が特に重要視されているということ。
生まれる前からしっかりと土台となる母牛を飼育することで、成長した際に大きな差となるそうです。
子牛は体重200~300kgほどで競りに出され、それを今度は体を大きく、かつ美しいサシが入るように育て上げるための肥育農家へと受け渡されます。
そこから、良質な餌とストレスのない環境で大切に育てられて立派な鹿児島黒牛となるのです。
これらの繁殖と肥育の技術が鹿児島県内できちんと管理・伝播されてきたことにより、和牛日本一という栄冠をまさに”チーム鹿児島”で勝ち取ったと言えます。
(参照:鹿児島県ホームページ)
和牛界を牽引する鹿児島黒牛。
確かに裏付けされたその質の高さを、余すことなく味わってみてください。
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